FOLTI CORDUROYの制作秘話
こんにちは!!
デザイナー安田です。
最近は急な冷え込みだったりで冬への入り口を感じるようになってきました。
僕は冷え性なので足元から来る寒さに昔から弱いです。
この時期になると、全く知識を持ち合わせていないのに何故か古着屋さんにフラっと立ち寄りたくなります。
特に見たいと思うのは、色とりどりのコーデュロイのパンツ!!
特にボコボコで色褪せているくらいがかっこよく見える。
なんか所々、脱色されていたりするとゾクゾクする!!
小学校の時からよくネイビーのコーデュロイのパンツが好きでよく履いていた。
今回はそんなコーデュロイを全身にまとった【FOLTI CORDUROY (フォルティ―コーデュロイ)】をご紹介したいと思います。


【紳士的で大人ぶったカジュアル】
そんなテーマを壊さずに大切に具現化したスニーカーである。
スエード、スムース、キャンバス、マイクロファイバーと色々と使ってきたけ何か違った素材でスニーカーを作りたいなぁと思っていた時にメンバー皆で考えた素材でした。
僕の中では幼少期の頃に沢山履いていたからこそ、知らず知らずに刷り込まれていたコーデユロイのパンツにはそういった大人ぶれる最上級のカジュアルのイメージが強く残っていた。

そんな中でこのSupremeとVansのコラボレーションの【LANPIN(ランピン)】には驚かされた記憶がある。
もともと【LANPIN】のデザインが狂ったように大好きだったのかもしれないですが…
言葉では伝わりにくいかもしれないけど、自分が思い浮かべていたコーデュロイ像を激しくぶっ壊された!!
なんかスポーティー感、ストリート感、POP感!!
使い方、色の組み合わせでコーデュロイってここまで見え方が変わるとは!!
固定概念のその先をしっかり見させていただいた思い出のスニーカーです。
しかし外の景色を見るとより自分の思っていた事が大切に思えてくる。
そんなこんなで(笑)
やはり【紳士的で大人ぶったカジュアル】を追求してみようと思った。
まず素材集め!!ここがシンプルに一番苦労しました。
何回見てもしっくりこない。素材の厚みが薄かったり、縦のうねが細すぎたり、太すぎたり。
とにかく探すのにかなりの時間を割いた。最終的にとても気に入ったものを現地で見つけたのに在庫がなくて結局、現物を持ち帰れずスマホで写真を撮って日本に帰国した。
日本に帰ってきてからも、ずっと気になっていたけど、目に焼き付けたあのコーデュロイを使ってスニーカーを作りたいと思った。

帰国してすぐに指示書作成に取り掛かった。

サドルストラップには装飾の穴にシャツのボタンホールのように”かがり縫い”を施して生地のほつれを防いでいます。
立体感も出るのでよりアクセントになるようにしました。

また、サドルストラップはポケットタイプにしているのでお好きな革や生地などをポケットに挟んでカラーアレンジが可能になっています。
オンリー1のスニーカーに簡単に変えられますのでシンプルなスニーカーにしてはギミックを仕込んで遊んでみました。

そしてライニングの素材!!
ここに今回初めて”ベルベット”を使用させていただきました。
肌触りもよくフワフワしていて、足を入れたらフィット感もある癖になりそうな履き心地を味わえます。
【紳士的で大人ぶったカジュアル】
このテーマに持っていくにはこのベルベットがなくてはならない存在だったと思います。
エレガンスで上品なイメージをスニーカーの内側から放つ!!まさに大人ぶった裏の表情!!
少しだけ色落ちの部分が気になるかもしれませんので、最初は黒のソックスをオススメします。履きこむと色落ちも気にならなくなりますので!!
そしてアッパーにまとわせたコーデュロイは履きこむ事で色の変化やシワも出やすいので是非大事に育ててほしい1足になります!!
最後にはなりますがコーデュロイって【紳士的で大人ぶったカジュアル】と言いながらも…
皆さんも1度は触ったことのあるこんなものにも実はコーデュロイって使われています(笑)
さて何でしょうか???




