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2020-11-11

ENWRAP FURの制作秘話

こんにちは!!SLACK FOOTWEARデザイナーの安田です。

久しぶりの登場ですが… サボっていたわけではありません(笑)

色々と温めていました。

そして次回の新作の準備も着々と進んでおります。

今回は現在発売中の【ENWRAP FUR(エンラップ ファー)】をご紹介します。

僕は昔からファーのスニーカーにはとても強い憧れがありました。

人生で初めて見て衝撃を受けたファーのスニーカーはPUMAの【THE BEAST (ザ ビースト)】

90年代のスニーカーブームの中では野生感もあり一際目立つ異端児に感じました。

なかなか当時は高価なスニーカーだったので【THE BEAST】は手に入らず、

PUMAの【 REMO SPOT (レモスポット)】という【THE BEAST】に酷似した

ファーのスニーカーを本当に大切に履いていた。

今でも復刻してほしい名品だと思っているスニーカーです。

その後、【MIHARA YASUHIRO】さんのアザラシのファーを使った靴を見て感動したのを覚えている。キメ細やかで繊細な毛並みにうっとりした。

自分の人生の中でこの3つのファーの靴は揺るぎない存在です。

そんな揺るぎないファーの靴に負けないスニーカーをSLACK FOOTWEARで作りたい!!と思い、デザインしたのが

【ENWRAP FUR(エンラップ ファー)】でした。

僕のスニーカー人生の中でも1つの挑戦でもありました。

このスニーカーは存在自体がすでに特異性のあるデザイン構成で作られています。

甲の部分に最大の特徴を兼ね揃えています。

日本古来からある、風呂敷や折り紙のような技法を用いて組み立てました。

完全に袋状になっていて折り畳むように重ね、足を包み込むようなデザイン。

ベロとアッパーがマチによって一体化になっている”ガセット”というテクニックを使いました。

このテクニックを使うと内部に砂利や砂ぼこり、雨などの水滴などの侵入を防いでくれます。

このテクニックは工場のパターンナーさんと揉めに揉めました。

何度も何度も繰り返しパターン修正をしたりして形にしたので時間も労力もかなり継ぎこんでいます。

僕も驚きましたが、見えない内部構造もかなり考えられて作られています。

素材と素材の重なり具合とかも厚みが出ないように逃がしたり、ステッチが表が出ないように折り返したり…

このスニーカーはパターンナーさんの魂の結晶です。

そして今回の醍醐味であるファーの素材!!

この素材もかなり苦しめられました。

中国現地に向かい素材市場へ直接素材を探しに行きました。

なかなかファーの素材でガッチリ頭の中にあるイメージとハマる素材が見当たら

なくて本当に困り果てていました。

素材市場はものすごく規模が大きいので行き当たりばったりも含めて1つの素材

を探すのも一苦労です。

現地のアテンドがおおよその素材の場所を教えてくれるのですがそこにもなく、最後の最後にフラッと立ち寄ったお店にあったのがなんと今回使用したファーになります。

まず第一に大切にしたかった事は「上品」に見えるかどうか。

うっとりするような上品さがどうしても必要であった。

ファーやボアの素材は1つ間違えると可愛すぎたり、ぼてっとしたり、子供っぽく見えたりする。

大人っぽさを十分に引き出してくれる毛並みの光沢や毛の密度、

毛足の長さがビッタリ頭の中で合致しました。

これなら揺るぎないあの3足のファーの靴に負けないものができると一瞬にして思えた。

ENWRAP FUR BLACK / BLACK

ENWRAP FUR GRAY / WHITE

14,800円 (taxout)

14,800円 (taxout)

あと最後に1つだけおすすめの履き方があります。

シューレースはどうしてもデザイン的に平紐ではなく丸紐を使っています。

コロンとしたフォルムに見せるために過度のないシューレースを採用しました。

ただ、履いていると平紐に比べてほどけやすいデメリットがあります。

そこで是非皆さんに試して頂きたい結び方があります。

その名も「ベルルッティ結び」です。

かなりギュッとしばれて固く、見栄えもとても美しく見えるので是非試してみてください。

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