2019FW 新作のご紹介 KLAVE U-TIP
こんにちは。
SLACK FOOTWEAR デザイナーの”Yasuda”です。
台風の影響で電車が動かず、久しぶりに自転車通勤しました。
自転車に乗って手のひらにマメができたり、夜中に足をつったり…自転車ってこんなに大変だったのか?と思い知らされました。
やはり歩く、動くを意識して健康は足元から!!という気持ちで頑張りたいと思います。
SLACK FOOTWEAR 2019FWの新作がようやく入荷致しました。
ここで制作秘話を公開させて頂きます。
スニーカーであって革靴のようである…
SLACK FOOTWEAR の根底にあるコンセプトからトランスフォームされたかのような1足が出来上がった。最初のイメージは「エイジングできるスニーカーがほしいな」でした。
スニーカーを育てる、表情が変わるって今のハイテクな時代に欠けている要素の1つで物を大切にする過程が少しずつなくなって来てしまっているように感じる。
そもそもスニーカーにクリームやブラシでお手入れする感覚があまりないのが事実であり新しいチャレンジとして試みました。
スニーカー通勤、ビジカジの流れが少なからず影響する世の中でこういったアイテムの需要に目を向けていち早く挑戦してみたかったのも理由です。
デザイン的にはUチップを採用。アウトドアやワークの顔も持ちながらエレガンスに履けて幅広く合わせられる形を選びました。
日本人は玄関で靴を脱ぐ習慣があるため、外羽根式の革靴が向いていると言われています。
大きく履き口が開き、足入れがしやすく、脱ぎ履きが1日で何回もあるシーンが多い人ほど
外羽根タイプがおすすめです。そんなシーンも頭の片隅にあったので採用しました。
ただカッチリをさせる事が今回は目的ではなく、微量にバランスを崩しながらまとめることを最重要にデザインしました。
なぜならば「仕事以外でも履ける」ここにポイントがあります。玄関にあればどんなファッションでも履けてしまう。
そういったスニーカーでもあってほしいのが「KLAVE U-TIP」です。
ただ足元をドレッシーに保つだけではなくシューステイに浮きのあるパーツを取り入れた。
完全な物に不完全さをあえて入れて、使い込むとめくれが生じて動きやアクセントが出る。
古着屋にある劣化した革靴コーナーにほこりをかぶっているようなしなびたイメージも表現した。
癖のある抜け感を表現したく穴飾りでエレガントさも残してあげて絶妙なバランスをとった。
革靴にはあまり見かけないクッションをかかとに搭載。あくまでスニーカーである事をここでしっかりと表現した。
ベロにも薄っすらとクッションを挟み込んで外羽根の特徴ともいえるシューレースの甲への食い込みを防御。
足に対しても優しく、強めにシューレースでフィットさせても痛くならない仕様。
今回は工場とかなりの回数をやり取りして作りました。
革がなかなか決まらなかったり、Uチップの構成や重なり部分の厚みのある個所のステッチ外れの問題などなかなか苦戦したスニーカーです。今思うと苦労しか思い出がありませんが(笑)でも作ってみたら早速履いて喜んでくれている方々がいてほっとしています。
久しぶりにクリームとブラシを手に磨いてみようかと思っています。
COLOR : BLACK/BLACK
COLOR :BROWN/BROWN
是非、試してみて下さい。